「綺麗に丸まるネコはニャンモナイトと呼ばれている」の「まる」が接尾辞です。日本語では接尾辞が添加されると品詞が変化することが多いです。日本語の接辞とは何か。接辞添加で品詞はどう変わるのか。試験に出るポイントを学びます。
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ニャンモナイトのフリー画像
目次
接辞の意味
接辞とは、常に他の語に添加して用い、何らかの意味を付加するはたらきをもつもの。前から付く接頭辞と後ろから付く接尾辞に分けられます。
品詞を変化させる重要な接辞一覧
イ形容詞を名詞化する接尾辞「さ」「み」
例)高い(イ形容詞)→高み(名詞)
イ形容詞を動詞化する接尾辞「がる」「める」「まる」
例)丸い(イ形容詞)→丸まる(動詞)
イ形容詞をナ形容詞化する接尾辞「そう」「げ」
例)悲しい(イ形容詞)→悲しそう、悲しげ(ナ形容詞)
2016日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(3)【接辞の付加に伴う品詞変化】の解説
以上の知識をもとに、平成28年度(2016年)日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(3)【接辞の付加に伴う品詞変化】を検討いたします。平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3のCでも類似の問題が出題されていますが、本問は易しくなっています。
実際に適当な語句をくっつけてみて、品詞が変化するか試します。
1,〜がる
欲しい(イ形容詞)→欲しがる(動詞)
2,〜たち
あなた(名詞単数)→あなたたち(名詞複数)
3,〜さ
重い(イ形容詞)→重さ(名詞)
4,〜める
丸い(イ形容詞)→丸める(動詞)
5,〜的
意識(名詞)→意識的(ナ形容詞)
以上より、品詞が変化していない2が正解です。
接辞を学ぶのにおすすめのテキスト
平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3のCは、問題文において、接辞の意味、接辞の働き、接辞の造語力など接辞に関する詳しい説明がなされ、接辞に関する5つの小問もありますので、接辞について学習するためのおすすめ教材です。

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