H29日本語教育能力検定試験Ⅰの問題Ⅰの(14)は【「ご」の用法】です。
私は敬語が苦手です…。敬語の授業をおもしろくするにはどうすればいいのだろう…という悩みはさておき、敬語といえば、文化庁の『敬語の指針』ですね。一番信頼できる資料ですし、敬語に関することがかなり詳しく載っているのでこれを読んでおけば試験対策的には大丈夫かと。
解説
1、2、4、5は相手や話題の人物を立てているので尊敬語の「ご」です。
しかし3の「褒美に何でも好きな物をあげよう」というセリフは下の者にいう言葉で相手を立ててはいません。
「褒美」に「ご」をつけるのは、「褒美」というとぶっきらぼうに聞こえるのできれいに言いたいから。それは美化語です。
よって、3が正解です。
敬語を勉強するのにおすすめの動画とは
敬語の指針を読んでいると眠くなるという私のような方には文化庁の『敬語おもしろ相談室』がおすすめです。『敬語の指針』の内容の一部を短編映画にしたものです。
敬語の基本にはじまり、「させていだたく」の間違った使い方、「ご乗車できません」はダメなのに「ご乗車はできません」はOKの理由など間違いやすい敬語の使い方をおもしろ動画でテンポ良く学ぶことができます。
中上級の日本語学習者が自分で勉強するのにもおすすめの動画です。